一緒じゃないの?知っておきたい禅と瞑想の違いと共通点とは?

一緒じゃないの?知っておきたい禅と瞑想の違いと共通点とは?

最近、マインドフルネスという言葉を耳にすることが多くなりましたが、同時に、禅や瞑想なども注目されるようになりました。

禅と瞑想は同じようなものだと思われがちですが、実は考え方などに違う部分があります。

今回は、そんな禅と瞑想の共通点や違いについてご紹介します。

徹底解説!禅と瞑想は何が違うのか

ここでは、禅と瞑想とは何なのか、またそれらの共通点や違いについてご紹介します。

まずは、それぞれどのようなものなのかを見ていきましょう!

瞑想とは

瞑想とは

瞑想とは、目をつむって呼吸を整え、姿勢を正しくして集中し、心を落ち着かせることを言います。

これを継続して行うことで、心の整理ができ、リラックス効果やストレス発散ができると言われています。

また、瞑想をすると自分のパフォーマンスを向上させ、またその状態を維持させることができるため、今ではGoogleやゴールドマン・サックス、米国国防省など名だたる企業や機関で推奨、導入されています。

禅とは

禅とは

禅とは、姿勢を正しくし、座って精神を統一する修行の方法の一つです。

いわゆる座禅のようなものがそれに当たります。

禅の効果は瞑想と似ていて、座禅をすることで頭の中が一度空になり自分の頭や心を整理できます。

その結果、リラックス効果やストレス発散が期待できます。

瞑想と禅の共通点は何か

いくつかある禅と瞑想の共通点のうち、2つご紹介します。

共通点その1. リラックスをさせるためのもの

共通点その1. リラックスをさせるためのもの

瞑想との共通点は、心を一つにすることで脳のリラックスが行えます。

毎日の生活をする中で脳は休む間もなく動き続けており、その脳を休ませるためには、一度考えない時間、頭の中を空の状態にする必要があります。

禅や瞑想を行うことで、脳をリラックスさせることができ、考える能力が向上するなどのパフォーマンスアップが図れるでしょう。

共通点その2. ポジティブシンキングになれる

共通点その2. ポジティブシンキングになれる

マイナスなことを考えることが多い方は、交感神経が高まっていることから自律神経に乱れが生じているでしょう。

禅や瞑想を行うことで、緊張や不安などのマイナス面を緩和させることができる副交感神経を刺激し、心を穏やかにすることができます。

副交感神経優位な状態になれば、落ち着いた気持ちになれ、ポジティブシンキングを保つことができます。

禅と瞑想の違いは何か

ではここで、瞑想との違いは何なのかについてご紹介します。

違いその1. 仏教に関係があるかどうか

違いその1. 仏教に関係があるかどうか

禅は、禅宗や坐禅宗といった、仏教の教えが元となっています。

しかし、瞑想はそうではありません。

瞑想は、心を統一させることを目的としているので、心を統一することができれば方法は何でもよく、やり方や形に決まったものはないのです。

違いその2. 目的の違い

違いその2. 目的の違い

禅の最大の目的は、それを行うことで自他の距離と境界を取り払い、空の価値観に立つことです。

禅を教える僧侶の方は、次のように言っています。

禅とは、雀の啼き声を耳にしても障りなく、花の香りの中にあっても妨げにならず一如となれる、そういう自由自在な心のことです。

引用:臨済宗妙心寺派 大本山妙心寺

これはどういうことなのでしょうか。

人は通常自分とその他の人や物と距離や境界を設けています。

その結果、自分の立場や都合を守ろうとする欲求が生まれてしまい、何か決断したりするときに、迷いが生じてしまいます。

禅では、その自他の距離と境界をなくして、空な存在になることを目的としており、それはつまり、効果や結果は関係なくただ空っぽになることが禅の目的なのです。

しかし反対に、瞑想には明確な目的があります。

瞑想の目的は、瞑想をすることによって心を整えるなど、一時的なリラックスや嫌な気持ちからの回避です。

このような目的の違いが、禅と瞑想にはあります。

禅と瞑想は違うもの

いかがでしたか?

瞑想と禅には、共通点もあれば違う部分もあります。

それらを踏まえた上で、皆さんもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

瞑想について興味を持たれた方は、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

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