最近、「なんか息苦しい」「息が詰まる」と感じることはありませんか?
それはもしかすると、ストレスが原因かもしれません。
そこで今回は、ストレスと息苦しさの関係と対処する方法についてご紹介します。
息苦しい原因はストレス?その関係性とは
ストレスと息苦しさにはいったいどのような関係があるのでしょうか。
息苦しい症状の原因
息苦しい症状には心臓や肺などの要因が原因として挙げられますが、その他にもストレスによる自律神経の乱れが影響している場合があります。
自律神経の乱れは人間関係や仕事から受けるプレッシャー、悩みなどの精神的ストレス、過労や事故、音、温度などの身体的ストレスが影響しています。
これらのストレスが過剰になってしまうと自律神経(交感神経および副交感神経)のバランスが崩れてしまい、息苦しさに繋がってしまうのです。
ではなぜストレスが息苦しさに繋がるのか、その理由を具体的にご紹介していきます。
ストレスによって筋肉の動きが悪くなる
息苦しさを引き起こす呼吸は肺で行いますが、人は横隔膜や肋骨の力を用いて肺を膨らませたり萎ませたりしています。
しかし、過剰なストレスを受けると無意識に緊張に代わり、筋肉がこわばってしまいます。
筋肉がこわばってしまうと横隔膜が動かなくなり、肋骨も十分に動くことができずに十分に肺が膨らんだり萎んだりしにくくなってしまうのです。
その結果、十分に息を吸ったり吐いたりできず、呼吸がしにくくなり息苦しい症状に繋がります。
胃の位置がずれて肋骨の動きを妨げる
ストレスによる緊張は、猫背になりやすくなるとも言われています。
さらにストレスを抱えたまま眠ってしまうと、自分を抱えるように眠ってしまいがちになるので睡眠中も体を丸めてしまいます。
そうすると姿勢が影響し、内臓が圧迫されることによって胃の位置がずれ、肋骨の動きを妨げてしまっているかもしれません。
そうなると吸った息を十分に吐き切れずに呼吸が浅くなってしまうのです。
ストレスによる息苦しい症状を対処する方法
ストレスによる息苦しさを解消するための対処法を3つご紹介します。
自分が感じているストレスについて気になる方は厚生労働省が提示しているストレスセルフチェックで測定してみてくださいね。
1. 大きく深呼吸する
息苦しさは吸った空気が十分に吐けていないことがあるので、肺に残っている空気を出し切るように呼吸をしてみましょう。
大きくゆっくりと深呼吸することで酸素を体に行き渡らせ、体調を回復させてくれますよ。
呼吸を早くすると頭がクラクラしてしまったり、手足のしびれに繋がってしまったりするので、必ずゆっくり行ってください。
方法
- 軽く鼻で息を吸う
- 肺の中の空気を全部出すようなイメージで息を思い切り口から吐く
- 大きくゆっくり深呼吸をする
呼吸は鼻から吸って、口から吐く習慣をつけるように意識してください。
呼吸法についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
2. 体をリラックスさせる
ストレスが大きな原因なので、ストレスによる緊張をほぐすのが一番です。
体をリラックスさせる方法は旅行やスポーツなどの趣味を楽しむことはもちろん、先ほどご紹介した呼吸や、マッサージなども効果的ですよ。
毎日の仕事の疲労が取れないといった方は家で簡単にできる瞑想もおすすめです。
瞑想はストレスを軽減してくれるほか、集中力アップやポジティブな思考を持つことができるので、ストレスを溜めこむタイプの人にピッタリの対処法となっています。
ちょっとした時間でリラックス状態になれるので忙しい方にこそおすすめの方法ですよ。
3. 姿勢を正す
姿勢が悪いことで肋骨を圧迫している場合は、胸を大きく張って顔を上げて深呼吸しましょう。
そうすると肺が膨らむので安静に過ごしていると息苦しさもなくなります。
また、猫背を直すために背筋を正し、肋骨の下部分の胃を優しく押し下げてあげてみてください。
自分で上手くできそうにない場合や空気が溜まって苦しいときは無理をしないようにしてくださいね。
姿勢が直らない場合は整体などでゆがみを改善してもらうことで、胃も正しい位置に戻りやすくなりますよ。
また、寝るときは仰向けで姿勢良く寝るように意識してみると、少しでも背筋を伸ばすことができるのでおすすめです。
こちらも無理のない範囲で試してみてくださいね。
息苦しいと感じたときはストレスを解消して自律神経を安定させよう
ストレスは、知らないうちに体調に影響を及ぼしている場合があります。
自分でも意識して気をつけるようにしましょう。
会社や仕事でストレスを抱えている人はこちらも参考にしてみてくださいね。